PP Møbler 社


Rocking Chair

実は今回の4脚の最後は、このロッキングチェアにしようと考えていました。というのも、今回のテーマは「動く椅子」だったのです。どこかに可動部がある椅子特集のつもりで、バレットチェア=座が開く、フォールディングチェア=折りたためる、フープチェア=後ろ足がキャスターつき、ロッキングチェア=揺れる、う〜んなかなかいいテーマだわいと一人で悦に入ってたわけです。ところが、ところがですよ、気がついてしまったのですよ。いよいよ「64CHAIRS」も残すところ4脚しかないということに!まてよ、あれも入れたいし、これも入れたい、これはまずいぞ、全部入りきらないかもしれない・・・。思い起こせば5年前、このHPを作ろうと思い立ったときから最後の4脚はイメージができていました。もちろんもともと椅子好きではあったのですが、このHPのおかげでだいぶ勉強させてもらいました。そうこうしているうちに、どんどん好きな椅子が増えていき、また微妙に嗜好の変化などもでてきました。初めは気楽に64脚あれば十分だろうと考えていましたが、とても足りませんね!どこかに「もっと64CHAIRS」を作りたいくらいですが、そこはぐっとこらえて(?)エクストラギャラリーのような場所を作って、足りない分をご紹介したいと思っています。 まあ、そんなわけで今回の最後の一脚はPP201になったのです。えっ、どんなわけですって?実はPP201は最後の4脚候補だったんですよ。でもどうしてもそこに入れたい一脚ができてしまったわけなんですね、それでロッキングチェアのかわりに今回登場というわけです。現在ウェグナーの椅子の大半はPPモブラーの工場で作られています。デンマーク旅行記をご覧いただければわかるように、とても素晴らしい工場です。今でもこの工場を見学したときのことを思い出すと、ウットリしてしまいます。JH(ヨハネス・ハンセン社)がなくなったいま、JHが作っていた椅子の多くはPPに受け継がれています。PPで作られた椅子の木肌をやさしくなでてみてください、やすったあとのほんとにほんとにきめ細かい木の粉が手の平につくのがわかるはずです。